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こんにちは!
平成30年上半期の第159回芥川龍之介賞候補が発表されました。
選考会は平成30年7月18日(水)午後5時~です。
第159回芥川龍之介賞候補作品
古谷田奈月「風下の朱」
高橋弘希「送り火」
【予約】【新品】【本】【07/14発売予定】送り火 高橋弘希
北条裕子「美しい顔」
群像 2018年 06 月号 [雑誌]
町屋良平「しき」
松尾スズキ「もう「はい」としか言えない」
北条裕子さんの「美しい顔」は、第61回群像新人文学賞に当選しました。
選考委員激賞の驚異のデビュー作として話題になってます。
そこで話題の北条裕子さんの「美しい顔」に注目してみました。
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[ribbon-red]「美しい顔」は、どんな作品?[/ribbon-red]
この小説で描かれていることは、2011年3月11日、震災の終わらない「後」を描いている作品です。
主人公は、震災で津波の被害を受けて、避難所で生活している女子高生サナエ。
一人の被災者の経験、感情や思いの揺れ動きを、女子高生の語りで表しています。
十七歳の【私】と幼い弟を残して母は行方知れずになった。
東日本大震災により避難所で幼い弟と暮らしつつ、母の安否に心砕く高校生の独り語りで進む物語。
マスコミの取材に協力するうち、【私】の内側で何かが変わっていく様子を描いています。
被災者としてマスコミの望む対応への演技を獲得したり、やがて顔だけが美しい人と会う。
未曾有の災厄に襲われた人間はどのように一歩を踏み出すのか――。
「なるほど日常というのは静かな怪物であった。
それは、戦わなければならないのだけれどそれに負けても死ぬことはできない、
そいういう敵であった」
北条裕子著「美しい顔」に散見する鋭い言葉の一つです。
読んだ人たちは、
【ちょっと相当にすごいい小説である。】
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【力作】
【この作家にしか書けない。】
と話題になっています。
群像新人文学賞受賞作、北条裕子『美しい顔』読んだ。ひるんだ。災害を直截的に描けば悲劇になるのではと本作の主題とのパラドックスがちらりとよぎったけど、被災者から1ミリも目を逸らさない気迫にひるんだ。高台から津波に飲まれる人を見るシーンは体がふるえた。震災文学の代表作になると思う。 pic.twitter.com/7d3TnLSXeE
— 三星 円 (@mihoshi_m) 2018年6月17日
続いて北条裕子(ほうじょう・ゆうこ)さんのプロフィールを見ていきます。
[ribbon-red]北条裕子(ほうじょう・ゆうこ)さんのプロフィール[/ribbon-red]
北条裕子(ほうじょう・ゆうこ)
昭和60年、山梨県生まれの32歳。
青山学院大学第二経済学部卒。
アルバイト、東京都在住。
北条裕子さんのwikipediaは2018年6月19日時点でありません。
目が大きくて綺麗な方ですね。
「美しい顔」は3.11のその後を描いた作品になっていますが北条裕子さんは実は被災者ではないのです。
北条裕子は東京都在住であり、あの日も、あの日からも東京に居て、
これまで被災地に行ったこともないそうです。
第61回群像新人文学賞を受賞した時にこのようにコメントしています。
小説を書くことは罪深いことだと思っています。この小説はそのことを特に意識した作品になりました。それは、被災者ではない私が震災を題材にし、それも一人称で書いたからです。
実際、私は被災地に行ったことは一度もありません。とても臆病で、なにもかもが怖く、当時はとても遠くの東京の下宿から、布をかぶってテレビを見ていたのです。現実が恐ろしくてしかたがなかったのです。あまりにも大勢の被災者たちの喪失を想像することが恐ろしかったのです。
全文はこちら⇒北条裕子 受賞のことば
[ribbon-red]「美しい顔」はどこで読むことができる?[/ribbon-red]
「美しい顔」は群像6月号に掲載されています。
しかし群像は現在7月号発売中のため6月号は楽天ブックス、アマゾンでも6/18時点で取扱いなしでした。
書店でも入荷待ちのところが多いかも知れません。
群像 2018年 06 月号 [雑誌]
申し訳ありません。芥川賞候補は北条裕子さんの「美しい顔」(群像6月号)のみ品切しております。手配済みですので近日中に入荷致します。他の芥川賞候補、直木賞候補は揃っております。 pic.twitter.com/gd178arA3G
— くまざわ書店南千住店 (@ash1208kmzw) 2018年6月17日
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